ふたつのアルプスに抱かれた、百年続く果樹園とその先へ

赤石山脈と木曽山脈のふたつのアルプスに抱かれた、
南信州の伊那谷に佇む松川町。

西に目を向けると、
中央アルプスから流れる急流が作り出した段丘に果樹園地帯が一面に広がります。美味しさを求めてくだものや野菜づくりに根気強く向き合う農家。試行錯誤を繰り返す、答えのないモノづくりがここにはあります。

東に目を向けると、
南アルプスに続く懐深い山々に抱かれた里山に集落が点在します。人々は山に入り下草刈りや枝打ち、間伐など手入れを行います。その恩恵として、炭や薪、山菜や梅に桜の塩漬けなど、
山の恵みを享受する暮らしがあります。

山を下った天竜川沿いの平地では、
山からの水を活かした米づくりが行われ、豊かな田園風景が広がります。神社仏閣を中心に伝統的な行事が行われ、お囃子やおかめ踊り、花踊りなどの、数百年の伝統を重ねています。

自然が作り上げた美しさと、人々が築き上げた美しさの出会いから生まれた風景の中、時代と共に移りゆく変化を受け入れながら、受け継がれてきた暮らしの知恵を次の世代へとつないでいく。

そんな日常がここにはあります。

百年以上前から果樹栽培が続く「果樹園の里」松川町だからこそ、2022年よりOrchardツーリズムを始めました。

果樹に囲まれた美しい空間の中で、背景のアルプスを眺めながら、おいしい料理をいただく。
Orchard（＝果樹園）を中心とした、忘れられない旅を提供していきます。